各三本の素振り準備稽古

016当会でおこなっている三本の構えは、正眼、真向、八相、下段。

この四つの型を各三本ずつ行う。

また、振りも三本。

ふつうは素振りなどは何本も振り、しっかりと身体に沁みこますが当会では三本まで。しかし稽古が進めばそれ以上振ることもある。稽古に入る準備稽古として身体に芯を造るため。

なぜ三本なのか。数をこな  してしまうと振りに真剣さが抜けるということがある。それだけではない、身体の芯に力が充ちるのが三本がちょうどよい。四本目からは芯が外れてしまう。これは感覚的なものだがいろいろと研究し、体験的にも三本振った後は身体に筋力が入り、四本だと抜けてしまう。


 

017必ずそうということではないが準備稽古として剣術の身体にするために三本の振りを丁寧に正確に、構えも正確に行う。それから稽古に入ると何本振っても身体は崩れず身体の芯から力が働くようになる。

また呼吸での振りも行う。気合の前に呼吸で剣を振る、これも三本。吐く息と動作を一致させて振る。

日常生活では知らずうちに身体は崩れそれにより心も乱れストレスの身体となっている。そのままの身体で稽古に入ると、崩れたままの身心を造ってしまう。


 

018それをリセットするために、正確に三本という数の中身心を調律する。